50代のリターンライダーが選んだベストバイク! CRF1000Lアフリカツイン
50代で再びバイクに目覚めたリターンライダーが選んだ車種、それはホンダCRF1000Lアフリカツイン。ハイウェイからフラット林道まで、ロングツーリングでその実力を発揮するオールラウンダー。これまで何台か乗り継いだ筆者がその魅力について記事にまとめました。
CRF1000Lアフリカツインの概要
かつてホンダがパリ・ダカールラリーに出場していた競技用車両をモデルとした市販車で、1988年~2003年まではXRVシリーズとして販売しており当時のエンジンは650ccと750ccのV型2気筒であった。アフリカツインという呼び名はこの車種のペットネームである。
その後当該車種は10年以上販売されていなかったが、2016年にCRFシリーズとして復活。
エンジンは1000ccの並列2気筒となった。
またエンジンだけでなく、燃料供給装置やサスペンションなども大幅に改良され、特に変速機にDCTを採用した。
純粋なオフロードバイクではなく、ロングツーリングも視野に入れた新しいジャンルのバイクとしてアドベンチャーバイクと呼ばれ、ここ数年人気の車種の一つとなっている。
筆者のバイク遍歴
まず、筆者のバイク遍歴についてご紹介します。
1台目
高校生で原付免許を取り、初めて買ったバイクは中古のホンダMB5。
https://www.bikebros.co.jp/catalog/1/34_1/
2サイクルエンジン、コムスターホイール、ディスクブレーキ、セパレートハンドルといった今では当たり前の装備ですが、1983年当時は原付バイクとしては結構本格的なスポーツバイクの印象で、知り合いの知り合いから1万円くらいで購入したと思います。
2台目
そして、中型免許を取り次に購入したのがスズキRG250Γです。
https://www.bikebros.co.jp/catalog/3/90_5/
250Γシリーズの初期型で、当時は本格的なフロントカウルを純正で装着したレーサーレプリカはほぼなく斬新でした。このデザインは今見ても古臭さはあまり感じません。
当時はアルバイトでお金を貯めて、中古車を個人売買にて30万円ぐらいで購入したと思います。
排ガス規制により廃止になった2ストバイク、250ccでありながら400ccの4ストと互角以上の走行性能を発揮してくれました。
3台目
高校生で限定解除(現在の大型二輪免許)し、兄が所有していたホンダCB750Fを受け継ぎ、大学から社会人になるまで所有していました。
https://www.bikebros.co.jp/catalog/1/185_1/
ボルドールカラーのFCで運転試験場の試験車にもなっていたナナハンバイクの代表的な車種でした。
こちらも旧車でありながら現在でも人気車種の一つで、中古でも程度がいいものは相当のプレミア価格になっています。
型式的には一つ前のFB型になりますが、漫画のバリバリ伝説の主人公 巨摩郡の愛車でもありました。
ずっしりとした重厚感と存在感で時代を超えて飽きがこないデザインに仕上がってます。
現在のネイキッドバイクも当時のデザインを踏襲していますね。
4台目
次に購入したのが、ヤマハTT250R Raidです。
https://www.bikebros.co.jp/catalog/2/69_6/
30代のときに初めて購入したオフロード車で、標準者であるTT250Rに対して丸形のヘッドライト、18L入りビッグタンクを備えたオフツーリング仕様でした。
今考えるとこれが今流行りのアドベンチャーバイクの先駆けなのかもしれません。
林道の楽しさに目覚めたきっかけとなるバイクで、購入してからは日本国内の至る所の林道ツーリングに出かけていました。
扱いやすさや航続距離なんかを考えると、林道を中心とした国内ツーリングをするのであれば過去所有した中で最適な選択だと思います。
この後あまりバイクに乗る機会がなくなり、タダ同然で買取業者に引き取ってもらってからは、バイクを所有しない期間が10年ほど続きました。
そして、50代になり再びバイクに目覚め、日本全国をキャンプツーリングするために選んだバイクが5台目のCRF1000Lアフリカツインです。
購入したアフリカツインの車両スペック
ホンダが2016年に満を持して発表したアフリカツイン、それまではビッグアドベンチャーバイクとして絶対王者であるBMW R1200GSの独壇場でした。
そんな中、もう少し手頃な価格で本格的なオフロード志向のCRF1000Lアフリカツインが登場しました。
購入当時はすでに当該車種もマイナーチェンジしており、ビッグタンクを搭載したアドベンチャースポーツも販売されていましたが、コストパフォーマンスを考えて新古車の標準車を購入することにしました。
ネットのバイク中古車サイトで色々探して、現在所有のアフリカツインを見つけました。
色は赤黒でトランスミッションはDCT(デュアルクラッチトランスミッション)仕様です。
装備としては、純正オプションのセンタースタンドとパニアケースが付いていました。
また社外オプションとしてマフラー(アクラポビッチ製)、パイプエンジンガード、ロングスクリーン、DC12V USB電源ソケット、二段階調整可能ローシートが付いていました。
純正パニアケースはバイクのメインキーを使って開閉できるワンロックシステムで使い勝手は大変便利なんですが、なんせケース自体が樹脂のため立ちごけで割れてしまう可能性があるということなので、出先でトラブル発生時にケースが壊れて荷物を持って帰ってこれなくなるようなことになると困るので社外のアルミパニアケースに買い換えました。また併せてトップケースも購入しフルパニア仕様にしました。またタンクにワンタッチで着脱できるタンクロック式タンクバッグも購入し、これで立ちごけも安心、容量も増えてキャンプ道具も色々積むことが出来るようになりました。
アフリカツインの魅力
・高速走行も安定感抜群、ETCも装備
TT Raidの時は高速道路が疲れるのであまり遠距離には出かけなかったのですが、アフリカツインはさすがリッターバイクだけあって高速道路も安定感抜群で疲れ知らずです。新東名の最高速120km/h区間も楽勝でした。ETCも装備しているので気軽に高速道路に入れます。
・荷物をたくさん運べる積載性
キャンプツーリングをするのにあたり、色々道具を持っていくとなるとやはり250ccクラスだと容量や重量的に結構厳しくなり、持っていくものを諦めたりかさばらないものを選択する工夫を強いられますが、アフリカツインだとパニヤケースやトップケースを駆使するとかなりの積載容量が得られるので、快適に過ごすための道具も悩まずに持っていくことができます。
・渋滞も楽々 クラッチ操作が不要なDCT
アフリカツインの一番の売りはやはりこれだと思います。購入するまでは変速操作なしでは飽きるかなと考えたりもしましたが全くそんなことはありませんでした。
渋滞路ではクラッチ操作がない分、疲労感がかなり改善されますし、左足がシフト操作から解放されるので、ノロノロ運転時や停止発進時に両足が自由になるため安心感もあります。峠のワインディングロードでは、ハンドルのシフトスイッチで変速操作も可能なのでとても快適に走行できます。
・寒い日に効果絶大 グリップヒーター
夏場は不要ですが、秋から冬、春までは結構お世話になりました。手が冷たいのと温かいのではツーリングの楽しさは天国と地獄くらいの差があります。
もうこれなしでは寒い時期にバイクに乗る気はしません。
・今や当たり前?ABS
2018年10月発売以降のバイクには装着が義務付けされたようです。
そもそも身体がむき出しのうえ不安定なバイクですのでこのような安全装備があると非常に安心できます。
ただし、くれぐれも過信しないで安全運転を心がけましょう。
・オフロード走行をサポートしてくれるGスイッチとセレクタブルトルクコントロール
これもまた技術の進歩というか、電子制御で色々と運転をサポートしてくれます。
セレクタブルトルクコントロールはビッグパワーゆえに濡れた路面でスリップした際に何度か恩恵にあずかったこともあり転倒から救われました。
アフリカツインのここが気になる
・車重が思い
やはり250ccクラスに比べると半端なく重いです。以前人気のない林道に入っていったときに急こう配の超タイトコーナーでバイクを転倒させてしまいました。普通に倒れたのであればまだよかったのですが、バイクの上部の方が溝に落ちて90度以上の角度で倒れてしまい起こすのに相当苦労しました。人も通る気配がないような道だったのでかなり焦りました。結果的には休み休み体力を復活させながら何とか起こすことができました。あと、荷物をフル積載の場合は全くびくともしませんでした。幸いこの時は通りがかりの方がいて助けてもらいましたが。
・足つきが不安
アフリカツインのシートは高さが2段階調整できます。私の身長は170センチなんですが、ノーマルシートだと低い側にしても足つき性が悪くかなり不安定です。幸いオプションのローシートにして低い側にすると両足かかとが浮くくらいで何とかなりました。
気になる点も何点か書きましたが、これらはアフリカツインのメリットの裏返しとなるものなので、うまく付き合っていくしかないですね。
まとめ
普通のツーリングからキャンプツーリング、林道ツーリングとオールマイティにこなすことができるアドベンチャーバイク、その中でも比較的リーズナブルな価格で購入可能なのがアフリカツイン。
しばらくバイクから遠ざかっていた年配のリターンライダーのみなさんの期待を裏切らないで退屈な日常から解放してくれる相棒になること間違いないバイクだと思います。
以上、参考になれば幸いです。
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