アドベンチャーバイクで行くソロキャンプツーリング   ~北海道編~

2023年1月5日ツーリング

我が愛車CRF1000LアフリカツインでGWの四国ソロキャンプツーリングに引き続き、北海道ソロキャンプツーリングに行ってきたのでレポートします。

今回のツーリングのコンセプトも”あまりお金をかけないでバイクとキャンプを最大限楽しむ!”といったコスパ重視の計画です。

走行ルート

7月31日 神奈川(自宅) → 新潟港

自宅から北海道までの移動は高速道路の深夜割引(通常料金▲30%割引)で新潟まで行き、新潟からは新日本海フェリーを使います。

今回も出発予定時間より早めに目が覚めたので、深夜割引の適用になる4時前までは1時間くらい余裕があるため、最寄りインターからは高速に乗らず、深夜割引適用の4時前まで一般道で走行。

4時前に入間ICから圏央道に乗り新潟に向けて走行。

いつものことだがアフリカツインでの高速走行は本当に快適。

途中のサービスエリアで朝食とコーヒーで休憩。

途中で雨に降られたりしたが、8時ごろには新潟港に到着。

乗船する前に近くのコンビニで船内用の食事やおつまみ、酒を購入し準備万端。

万一に備え、酔い止めも服用。

船内は夏休みのピーク時期からずれているせいもあって、そんなに混んではいませんでした。

寝台もとても清潔感があり綺麗。

ひと昔前の大部屋雑魚寝と比較するととても快適ですね。

船内ではWi-fiも完備されていますが、途切れることが多いとのことでタブレットにAmazonプライム動画で映画を何本かダウンロードしていきました。

これで船内でも退屈知らずです。

<北海道までの移動手段>

フェリー料金
※2等寝台+バイク
ガソリン代
※燃費22km/L、
レギュラー\140/Lで計算
※神奈川からフェリー港まで
高速道路料金
※深夜割引利用
※神奈川からフェリー港まで
費用総額
新潟港~小樽港
(新日本海フェリー)
21,500円2,200円/340km4,420円28,120円
大洗港~苫小牧港
(商船三井フェリー)
36,770円1,100円/170km4,350円42,220円
仙台港~苫小牧港
(太平洋フェリー)
27,100円2,600円/410km5,660円35,360円

8月1日 小樽港 → 稚内 → 浜頓別

小樽港に早朝4:30に到着。

今回のルートは、北海道を時計回りに周ります。

時計回りだと走行車線側に海があるので、幾分か景色がいいような気持ちになりますね。

途中のセイコーマートで朝食を買って食べたり、アイスを買い食いしたりしながら海岸沿いを北上します。

天塩町から国道232号線を外れ、海沿いの道オロロンラインを走行します。

道沿いに巨大な風力発電のプロペラが立ち並び壮大です。

稚内で昼食を取った後、宗谷岬の南にある白い道を通りました。

浜頓別に向かう途中の国道238号線から外れたエサヌカ線。どこまでも続く直線道路です。

いかにも北海道という絶景ロードですね。

本日の野営地であるクッチャロ湖畔キャンプ場です。

http://www.hotel-wing.jp/location.html

キャンプ場を選ぶ際は、バイクの傍でテントを張りたいので、普段は乗り入れ可の場所を探すのですが、このクッチャロ湖畔キャンプ場は乗り入れ不可です。ただ駐車場やキャンプ場内道路から近いところにテントを張ることができるので、全く問題ありません。

またこのキャンプ場はゴミ捨て場が準備されており、大変助かります。

最近のキャンプ場はゴミ持ち帰りが基本なのでバイカーはゴミ処理に困りますよね。

今日の夕食は、豚の焼肉とナムルです。

8月2日 浜頓別 → 網走

今日の野営の目的地である網走に向かって海沿いを走行。

海からの横風がすごくて、直線を走っているのに関わらずバイクは左に傾きながら走行していました。おかげですごく肩が凝りました。

お昼過ぎに目的である呼人浦キャンプ場に到着。

ここは無料キャンプ場で、車は駐車場において徒歩で敷地に入らないといけないのですが、バイクは乗ったまま敷地内に入れます。

サイトの通路にバイクを停めて、湖沿いの芝生エリアにテントを設営しました。

ここも無料なのにとても居心地が良かったです。

午後からは天気も良くなり、湖に夕日が照らされてなんとも言えない雰囲気でした。

スーパーで買ってきたカツオのたたき、牛カルビ焼肉をつまみに一杯、最高です。

8月3日 網走 → 知床

朝食です。

ランチパックをフライパンで少し焼き目を付けるだけで簡単に美味しいホットサンドが出来ますね。ハム卵サンドかピーナッツバターがおススメです。(どーでもいい話ですが)

今日の野営地は知床国設野営場です。

https://blog.shiretoko.asia/2017/05/2961.html

距離が網走からそんなに遠くないのでゆっくり遅めの出発で午前中には到着しました。

周りに買い出しできるところも少なそうなので、途中の斜里町で買い出ししてから入場しました。

テントを設営後、徒歩5分くらいのところにある日帰り温泉で汗を流し、ついでに洗濯も済ませてくつろいでると目の前をキタキツネが通り過ぎていきました。(咄嗟のことで写真取れず、残念)

8月4日 知床 → 羅臼 → 標津 → 阿寒摩周国立公園

今日は朝イチで知床峠を通って、羅臼に抜けます。

出発時の天気は曇りでイマイチでしたが、知床峠あたりで晴れ間が見えてきました。

ここに来るまでは北海道らしい直線道路が多かったのですが、この知床峠は鮮明な緑色の景色が広がる快適なワインディングロードでしばらくぶりに楽しいライディングでした。

峠を降りると羅臼町です。

朝食を食べてまだ1時間くらいしか経ってないのですが、羅臼の漁港の目の前の道の駅にある知床食堂が目に入ったので中に入ってみました。朝の8時頃だったのでお客さんは殆どいませんでしたが、店に入るまでの通路に行列待ちのラインが書かれていたので、食事どきならすごく並びそうでした。

ここでイクラ丼を注文。

確か1700円だったと思いますが、想像以上のボリュームでした。

かなりお得だと思いませんか?

https://www.shiretoko-syokudo.com/

昼過ぎに屈斜路湖に到着し、和琴半島湖畔キャンプ場に入場。

有料キャンプ場で1000円/泊でした。

ここには無料の露天風呂があるとの情報でしたので、テント設営後に早速見に行ってみると、それは想像してたのと違う感じでした。見た目は藻が繁殖していて池のような感じです。

一応、脱衣場らしき東屋みたいなものが傍にあり、よく見ると温泉らしきことが書いてあるので手を付けてみると確かに温かいお湯でした。

ただ、これに浸かる勇気がなかったので入浴は諦めました。

テントに戻ると、隣のサイトにバイカーがテントを設営されていました。バイクはヤマハのTT Raidです。このバイク、自分も以前乗ってたことがあるので少し懐かしい気持ちになりました。

この方に先ほどの露天風呂のことを話すと、ほかに無料の内風呂もあるとのこと。

その情報も聞いていましたが、どこにあるのか見つけられなかったと話すと、その方が一緒に同行して教えて下さいました。するとこんな林の中に建物が・・・、これは見つからないわ。

中に入ってみると、電気もなく薄暗くて不気味な感じでしたが、お湯は綺麗な感じでした。

これなら入れそうと、私一人の貸し切り状態で浸かってみましたが、温度が結構高くてのぼせそうだったのでさっと入ってすぐに出てきました。

これまで色んな温泉に入りましたが、ここは数少ない記憶に残る温泉でした。

夕方から雲行きが怪しくなり、雨が降り始めました。

週末は突如台風9号が接近とのことで、隣のTT-レイドさんは急遽帰りを早めるために本州へのフェリーを一日早く取られたようです。

私は仕事始めまで少し余裕があったので、何とかなると楽観視してこのまま予定通り強行です。

それより、今降っている雨がさらに強くなり豪雨状態です。

テントを設営した場所は暑さをしのぐために木陰に張りましたが、少し凹形状になっていたのと水はけがあまりよくないようで、どんどん雨水が流れ込んできます。

おまけにグランドシートがテントよりほんの少し2~3センチ大きかったせいでグランドシートの上にどんどん水がたまってテントが水没し始めました。かなりヤバいです。

テントは耐水圧が高いものを選んでいますが、それでも床に水がしみてきました。

雑巾で吹いては外に絞ることを1時間以上繰り返した結果、何とか小降りになってきて最悪の状態は免れました。あ~疲れた。

みなさん、テントの下に敷くグランドシートは必ずテントより小さいものにしましょう。

疲れ果てたので夕食は簡単に済ませ、焚火タイムで気持ちを落ち着かせてから就寝です。

8月5日 阿寒摩周国立公園 → 美幌 → 層雲峡 → 三国峠 → 士幌

今日は洗濯やモバイルバッテリーと自分の身体の充電のため、上川郡の屈足湖にある宿を予約しているので、ちょっと観光の要素も取り入れた行程としました。

美幌峠の展望台があるドライブイン。時間が早いせいか展望台はまだ開いていませんでした。

層雲峡です。観光客が殆どいないせいか、物寂しい感じがします。

三国峠です。ここには観光客がちらほら。良い眺めです。

晴れてたらもっと気持ちいいんだろうなぁ。

夕方に宿に到着。

露天風呂に入り、夕食です。

この宿、一泊二食で7000円ですが、値段以上に居心地の良い宿でした。

コスパはかなり良いです。

8月6日 士幌 → 支笏湖

今日は支笏湖にある美笛キャンプ場を目指します。

https://www.shikotuko.jp/

札幌からも近場のため人気のキャンプ場みたいです。

キャンプ場近くにはお店などがなさそうなので、途中の千歳市で食材の買い出しを済ませてキャンプ場に向かいました。

キャンプ場に入場するには幹線道路を外れてダート路を少し走ります。

14時ごろにキャンプ場に到着しましたが、週末金曜日ということもあったかファミリーキャンパーでいっぱいで、キャンプ場ゲートの前にすでに入場待ち行列が出来ていました。

こちらは寝泊りができればそれで良かったので、人気のないすいているキャンプ場が良かったのですが、これから探すのも面倒だったので、入場料1000円を支払い入場しました。

テントスペースも結構混んでいて、空きスペースを探すのにも一苦労でした。

木陰にテントを設営したのですが、尋常ではないほど大量のハエがテントにくっついてました。

夕食は鯖のみそ煮の缶詰とトマトソースの缶詰で作ったスパゲッティです。

濃厚な味でなかなか美味しかったです。

8月7日 支笏湖 → 洞爺湖 → 白神岬 → 知内

当初は本日は洞爺湖でキャンプの予定でしたが、土曜日ということもあり、昨日の支笏湖同様にファミリーキャンパーで大変混雑していると思ったので、予定を変更し立ち寄るだけにしました。

天気も好天で、洞爺湖の景色は爽快でした。

長万部町から日本海側まで出て南下しました。

途中、道の駅で昼食のてっくい漬丼を食しました。

てっくいとは 新鮮なヒラメを特製だれで漬けたもので、旬の時期だけの贅沢丼らしいです。

昼食後に北海道最南端の白神岬を通過し、本日の野営地である函館近辺の知内というところにある川沿いのスポーツ広場でキャンプです。

ここのキャンプ場は無料で、屋根付きの小さな炊事場と簡易トイレがありました。

無料ですが綺麗に整備されていました。

8月8日 知内 → 函館

キャンプはこれで終了で、本日は雨の予報と翌日の津軽海峡フェリー乗船に備えて函館でドミトリーを予約済。

昼過ぎに函館入りし、チェックインまで少し時間があるので函館の街を観光しようと五稜郭に行ってきました。

因みに五稜郭はその形が見渡せるタワー型の展望台があり、入場料1000円で入れます。

昼食は五稜郭の前にあるラッキーピエロで人気のチキンバーガーを注文しました。

https://luckypierrot.jp/

噂には聞いていましたが、とにかく注文してから出来るまでの待ち時間が長いです。

1時間弱待ってようやく食べることができました。

味はモスバーガーの照り焼きチキンバーガーに似た感じですね。

8月9日 函館 → 青森

本日は津軽海峡フェリーで青森まで移動です。

フェリーターミナルで少し早めの昼食を取りました。

イカ耳沖漬丼です。これで500円ってお得ですよね。コスパ最高です。

夕方にフェリーが青森に到着し、今晩の宿はネットカフェを予約していたのでそちらに向かいました。

8月10日 青森 → 神奈川(自宅)

本日は自走で神奈川の自宅まで一気に走ります。

高速道路の深夜割引を活用するため、4時前にネットカフェを出て高速に乗ります。

まだ外は暗く、雨が降っていましたが気合い入れて出発です。

6時ごろには雨も止み、東北道を快適に移動し夕方には自宅に到着しました。

さすがアフリカツインでの高速道路の長距離走行は疲労も少なく楽ちんでした。

以上で北海道キャンプツーリングのレポートは終了です。

まとめ

7/31~8/10 10泊11日

<宿泊内訳>

フェリー:1泊

キャンプ場:6泊

ホテル:1泊

ドミトリー:1泊

ネットカフェ:1泊

【走行距離】

自宅~新潟港:330km

北海道一周:1700km

青森~自宅:780km

全走行距離:2810km

【費用】

ガソリン代:18,000円 (22km/L 140円/Lで計算)

高速代:12,250円

フェリー代:29,810円 (新潟港~小樽港:21,500円、 函館港~青森港:8,310円)

キャンプ場代:2,400円

宿泊代(ホテル、ドミトリー):9,970円

食事代:約17,000円くらい?

計:90,000円弱くらい

※10泊11日で10万円は確実に切ったと思います。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。